むーちゃん(以下M)「蒸し暑い季節になると、カメラやレンズにカビが生えないかとヒヤヒヤしますが、カビを防ぐ良い方法はあるのですか?」
ケンケン(以下K)「カビを防ぐ一番簡単な方法は、カメラを仕舞い込まずに毎日使う事じゃな」
M「ええ!それだけですか?」
K「そうじゃよ、カメラを仕舞い込んで使わないからカビが生えるのだよ。特に革のケース付けたり、カメラバッグに入れたまま放置しておくと、カビを栽培しているようなものじゃな」
M「いつもケンケンが言うように、カメラは仕舞い込んだり保管するものではないというのはよく分かるのですが、実際そうは言ってもプロでは無いので毎日カメラを持ち出す人は少ないと思うんだけど……」
まずは、カメラをバッグから取り出す
K「だったらせめてカメラバッグからカメラやレンズは取り出して、風通しの良いところに置いておくと良いのじゃ」
M「なるほど……カメラバッグから出して風通しを良くするんですね」
K「防湿庫や乾燥剤の無かった昔は、こうしてカビを防いでいたんじゃよ。実際ケンケンも学生時代から部屋の中にカメラを吊して置いていたが、カビが生えた事は無かったぞ」
M「ええ!そんなんで良いんですか?」
K「カビには生えやすい条件というのがあって、気温20~38℃・湿度65~95%と言われているのじゃ」
M「それって普通に日本の気候に当てはまりませんか?今調べたら日本の平均湿度は60~70%と書いてあります……」
防湿庫やドライボックスは必需品?
K「気になるなら防湿庫を買えば確実じゃな。防湿庫があると、冷蔵庫の温度のように設定した希望の湿度を一定に保ってくれるのじゃ」
M「でも防湿庫ってレンズが買えるくらいの値段じゃないですか……学生の私には買えません」
K「だったらむーちゃん、ドライボックスと呼ばれているプラスチック製の収納ボックスはどうじゃやな?」
M「それだといくらくらいですか?」
K「大きめのサイズでも2000円位であるよ。それにこのタイプはボックスの中に乾燥剤を入れて湿度を取り除くので防湿庫のように電気代もかからないのじゃよ」
M「2000円か……タダのプラチックの箱でしょう?」
K「一応パッキングなんかが付いていて機密性は高めてあるがな……」
M「もっと何か他のもので代用できないですか?」
カメラ専用乾燥剤は必需品!
K「だったら奥の手を教えてあげよう……ジップロックの様なチャック付きのポリ袋に、カメラやレンズを乾燥剤と一緒に入れておくのじゃよ。その時ビニール袋は空気で膨らませておくのがコツじゃな。その方が乾燥剤が機能しやすいのじゃよ」
M「ああ!それは良いですね。私の様にキットレンズを付けたままのカメラ1台なら無理に箱に収めなくてもチャック付きのポリ袋で十分ですね」
K「中に入れる乾燥剤自体は安くて再生可能なものなど色々な種類があるけど、カメラやレンズ専用の乾燥剤を使った方が良いじゃろう」
M「普通の乾燥剤じゃダメなのですか?」
K「カメラやレンズは乾燥しすぎてもパーツを傷めるのじゃよ。湿度は40%以下には下げない方が良いのじゃ」
M「そうなんですか……面倒ですね」
K「それでもカビそのものが気になるなら、少し高いがレンズ専用の防カビ剤というのも売っているので、合わせて使うと安心じゃな」
M「他に注意することはありませんか?」
クリーニングとバッテリーの取り出しは忘れずに!
K「カメラをボックスや袋に収める前は、きちんとクリーニングする事じゃな。雨で濡れたままや、汗が付いたままの状態で仕舞い込むとカビを栽培することになってしまうからね」
M「レンズキャップは外して置いた方が良いの?」
K「レンズキャップのあるなしでレンズの乾燥具合は変わらないと言われているので、付けたままで良いじゃろう。それよりも液漏れや膨張を防ぐためにバッテリーはカメラ本体から取り出して置いた方が安心じゃな」
M「わかりました」
ケンケン直伝!上達のためのアドバイス
- カメラは仕舞い込まずに毎日使うとカビが生えにくい。
- 革のケースはカビを寄せ付けやすい。
- カメラバッグに入れたままだとカビが生えやすい。
- 風通しの良いところに置いておくのがカビを防ぐ基本。
- 気になるなら防湿庫を買いましょう。
- 防湿庫が高くて買えなければドライボックスを買いましょう。
- カメラが少ないときはチャック付きポリ袋でもOK。
- 乾燥剤はカメラ・レンズ専用のものが乾燥し過ぎずsにお勧め。
- 保管するときはクリーニングとバッテリーの取り外しを忘れずに。