むーちゃん(以下M)「最近取扱説明書を読んでいて、私のカメラにはズームが3種類もついていたのを知ったのですが……どのように使い分けたら良いの?」
ケンケン(以下K)「むーちゃんのデジカメは、「光学ズーム」と「デジタルズーム」と?」
M「あと一つは「EXズーム」と書いてあります」
K「なるほど!ズーム機能ってどういうモノだか知ってるかな?」
M「えーと、広角とか望遠とか写る範囲が変わる機能ですよね?」
まずはズームレンズで普通に撮りましょう
K「そうだね……画角を変える機能の事だけけど、普段はむーちゃんもズームレンズで画角を変えて撮ってるよね?」
M「はい、最初から無意識にそうしています」
K「ズームレンズを使ったズームが一番高画質に撮れるんだけど、ズームレンズを一杯望遠側にしても、もっと大きく撮りたい時ってない?」
M「良くあります。月とか鳥を撮る時かは望遠にしても全然物足りないですよね」
K「そういう時は、もっと望遠レンズを使うのが正解なんだけど、高価だし持ってたら最初から使うよね?」
M「はい、貧乏学生の私には無理ですね(笑)」
K「そういうむーちゃんのために「デジタルズーム」というズームがあるんだよ」
M「え!そうなんですか?なんだ、もっと早く知ってれば良かったな……」
K「だから、最初に取扱説明書を読みなさいと言ったでしょう?(笑)それに「デジタルズーム」は良いことばかりでは無いんだよ」
M「何か悪いことでもあるんですか?」
K「わかりやすいように「デジタルズーム」の特徴を箇条書きにしてみるよ」
デジタルズームの長所と短所
- 望遠レンズが無くても、装着しているレンズより望遠で大きく撮れる。
- 画像処理エンジンの進化と共に、拡大画像の画質は良くなってきている。
- PCアプリでトリミングするより、画質が劣化しない場合もある。
- ズームレンズで撮った画像をカメラ内部で引き延ばしているだけなので、画質が不鮮明になる。
- 画像が少しでも劣化しないように、ズーム倍率が2倍とか4倍の倍数しかできない事もある。
- 望遠側のズームだけで、レンズの広角側より広く写すズームは出来ない。
- JPEGのみで、RAWでは撮影できない。
- 拡大前の画像が記録されない。
M「なんだ「デジタルズーム」使うと、画像が悪くなるのか……確かに、これで画質が良いなら望遠レンズ買う人いなくなりますよね(笑)」
K「タネを明かせば「デジタルズーム」は、光学ズームで撮影した鮮明な画像をデジカメ内部で引き延ばして大きくしているだけなんじゃよ」
M「だから、画像が不鮮明になるのか……だったら後からPC上のソフトで拡大した方が良いのかな?」
K「実はむーちゃん、撮影時にデジカメ側の「デジタルズーム」で大きく写した方が良いのか、それともPC上でAdobe Photoshopのようなレタッチソフトで拡大した方が良いのかは、今でも議論されてるんじゃよ。これもまとめてみよう」
PCアプリでの画像拡大の長所と短所
- RAWデータで撮ればJPEG圧縮される前の高画質の画像を拡大できる。
- 拡大率や拡大方法(補間処理)を変えながら、納得いく画質までやり直せる。
- RAWデータや拡大前のオリジナルデータを残せる。
- 拡大率を自由に変えられる分、倍率によってはジャギーが出たり画質が壊れやすい。
- 当たり前だが、パソコンとレタッチソフトを持っていないと出来ない。
M「これを見る限りでは、私は撮影後にPCアプリで大きくした方が良いように思います」
K「確かにAdobe Photoshop等で拡大した方が、拡大前のオリジナルデータもRAWも残せるし、何度も拡大をやり直せるので柔軟性があるよね。でもむーちゃんはPCとアプリ持ってたっけ?」
M「そういえば、持ってませんでいた(笑)」
ケンケン直伝!上達のためのアドバイス
- 今回のアドバイスは本文中にあげたとおり。
- それぞれの特徴をみて、どちらでもお好きなやり方でどうぞ!