むーちゃん(以下M)「最近、前よりバッテリーが切れるのが早く感じるんですけど、何か解決策はありますか?」
ケンケン(以下K)「むーちゃん、今のカメラ買ってどれくらい経つ?」
M「まだ1年も経ってないです。バッテリーも買ったときに付いてきたままです」
K「じゃあ、まだ寿命はきてないのじゃ。リチウムイオン電池は500回以上充放電できるのじゃよ。最近は特に寒いからそれがが原因かもしれんな」
M「バッテリーは寒いとか暑いとか感じるんですか?」
バッテリーは寒がり
K「バッテリーというのは不思議なモノで、まるで生き物の様なところがあるのじゃよ。暑がったり寒がったりもするし、その時の使い方が悪いと直ぐにへそを曲げて能力を出し惜しんでしまうのじゃ」
M「そうなんですか……」
K「バッテリーは20℃~30℃の常温使用を前提に作られているのじゃ。寒いところや熱いところではやる気を無くしてしまうのじゃよ」
M「それで私のカメラのバッテリーは直ぐに切れてしまうのか……」
K「特に寒さには弱くて、最悪の場合、充電量の1/10以下しか使えないときもあるのじゃよ」
M「ええ~そんなにも?それじゃ使い物になりませんね。何か良い方法はありますか?」
K「前にあともう数枚撮れる裏技でも言ったけど、寒冷地で使用するときは、使う直前までカメラから出してポケットで保温しておくと長持ちするのじゃ」
M「なるほど、そうすればいいのか……」
K「他にも、こまめに電源を落として電池の消費を節約すればそれだけ長持ちするのじゃよ。特にストロボとライブビュー(液晶モニター)はバッテリの消費が大きいので必要以上に使わないようにするのじゃぞ」
M「はいわかりました。でも寒くない日でもバッテリーの持ち具合が悪い気がするんですけど……」
バッテリーも歳をとる
K「バッテリーは充放電を繰り返しながら使っているうちに、だんだんと性能が落ちてくるのじゃ。だから取扱説明書に出ている、バッテリー満タンで撮れる枚数というのはあまりアテにはならないのじゃな」
M「何か目安になる枚数はありますか?」
K「あの数値は、自動車で例えたら燃費と同じで、最高の条件で出した数字なのじゃ。実際はその半分の枚数しか撮れないと考えていた方が良いのじゃよ」
予備バッテリーは必需品
M「そうなのか~じゃあ予備のバッテリー買って、いつもカメラバッグに入れておかないとダメですね」
K「そのとおり。今のデジカメに使われているリチウムイオン電池というのは高性能だけど、カメラのモデルごとに型が違うのが欠点じゃな」
M「昔のカメラのように単三電池だと、どこでも手に入れるのにな……」
バッテリーは生きている
K「それから、カメラを使わなくてもバッテリーは自然放電して少しずつ容量が低下していくのじゃよ。リチウムイオン電池でも、昔の電池よりはマシだけど自然放電してしまうのじゃ」
M「じゃあ、撮影の前日にもう一度フル充電した方がいいですね……あ!でも待って。充電できる電池って使い切ってから充電しないといけないんでしたっけ?」
K「心配ご無用!!リチウムイオン電池にはメモリー効果がないので、いつ充電しても良いのじゃよ」
M「よかった……便利ですね」
K「むーちゃんは毎日写真を撮ってるからいいけど、カメラを一月以上使わない時はバッテリーをカメラから取り出しておいた方が安全じゃな」
M「あ!前に使ってたコンパクトカメラは、たまにしか使わないのでバッテリー抜いておきます」
K「そういう使わないバッテリーがあれば、月に一度は充電して眠らせないようにしておいた方が劣化しないのじゃよ」
M「わかりました。なんだかバッテリーって本当に生き物みたいですね」
K「ご機嫌を取り続けないと直ぐにヘソを曲げる誰かさんとそっくりじゃな(笑)」
M「それって、ひょっとして私じゃないでしょうね?(笑)」
ケンケン直伝!上達のためのアドバイス
- バッテリーは寒さに弱いので、寒冷地で使用するときは使う直前までカメラから出してポケットで保温しておく。
- こまめに電源を落として電池の消費を節約する。
- ストロボと液晶モニターやライブビューは、バッテリーの消費が大きいので必要以上に使わないようにする。
- バッテリー満タンで撮れる枚数は、実際は取説記載の半分と思って計画すること。
- リチウムイオン電池はどこでも手に入らないので、撮影中は必ず予備を持ち歩く。
- カメラを使わなくてもバッテリーは自然放電するので、撮影の前日にフル充電しておく。
- リチウムイオン電池にはメモリー効果がないので、放電してから充電なくて良い。
- カメラを一月以上使わない時は、バッテリーをカメラから取り出しておく。
- 使わないバッテリーは、月に一度充電して劣化を防ぐ。