むーちゃん(以下M)「見た目だけで腕が立つプロカメラマンに見せかける方法ってあるの?」
ケンケン(以下K)「むーちゃん、なんて質問をするのじゃ?」
M「だって写真の世界って、結構ハッタリが効くじゃないですか(笑)」
K「確かに(笑)……むーちゃんも、もうハッタリが必要な時期にさしかかったのかな?」
M「有名な写真家も自伝を読むと、大体若い頃はハッタリで仕事を取ったりしてますね」
K「まあ、ハッタリもプロカメラマンのマネジメントのひとつかもしれんな……」
M「簡単にできる方法があれば、教えてください」
K「仕方ないな……では効果のありそうなハッタリをいくつか教えてあげよう」
M「わーい!ノートにメモしないと……」
効果抜群の三脚効果
K「まずケンケンの経験上、一番ハッタリが効くのが、意外な事にカメラでは無く三脚じゃな。使い古して重くてでかいほどハッタリ効果があるのじゃ。できれば、ハスキーやジッツオのようなブランド品を持っていれば満点じゃな(笑)」
M「ええ!三脚だけでそんなに効果あるんだ……」
K「実際にカメラマンの経験を知るには、カメラよりも三脚の取扱いをみたほうがわかるほどじゃよ」
M「へぇ~三脚がなければ、他に方法はないの?」
黒づくめは意外と実用的
K「一番お金がかからないのが服装じゃな。上から下まで黒づくめの服を着るのじゃ。忍者か特殊部隊のような異様な雰囲気に見えるかもしれんが、ハッタリ効果は抜群じゃよ」
M「顔に墨は塗らなくて良いの?(笑)」
K「黒づくめは、反射する被写体に自分が写り込まないようにするためで、敵にから目を欺くためではないので、そこまでは必要ないのじゃ」
M「なるほど……いざと言うときは、黒ずくめで古くて大きな三脚を担いで面接に行けば仕事がもらえますね(笑)」
K「そうじゃな(笑)カメラバックの中は空でも仕事はもらえるじゃろう」
M「それは冗談でしょう?(笑)実際カメラはどんなのがハッタリ効くの?」
ハッタリのキーワードは「黒」と「重」
K「古くて黒くて重いカメラじゃよ」
M「え!またまた色は黒で重いモノですか?」
K「むーちゃん、良く気付いたね。ハッタリのキーワードは「黒」と「重」なのじゃよ。機材は黒くて重いモノばかり集めれば腕もよく見えるのじゃ(笑)」
M「移動は台車かキャスターが必要ですね」
K「台車かキャスターがあればまさしく完璧じゃな(笑)カメラが新しいときは、パーマセルの黒テープでぐるぐる巻きにして年季が入ってるように見せかけると良いじゃろう。ついでにストラップも前のカメラの古いモノを使う方がハッタリ効くのじゃ」
M「うわぁ~完璧ですね(笑)それだと確かに誰が見ても腕が悪くは見えませんね」
K「あとは、サブカメラとしてもう一台古いカメラを持ってて、どんな失敗をしても慌てない仕草でいる事じゃな……間違っても縦位置で撮る時にグリップを下にして撮るんじゃないぞ」
M「そうか、かっこうだけではなく、仕草もそれらしく振る舞わないといけませんね」
逆ハッタリ効果
K「ところで、発想を逆転して今まで話した事の反対の演出をすれば、プロカメラマンがプロらしく見られずにすむと言う事にもなるのじゃ」
M「ん!どういうこと?」
K「実際プロカメラマンが撮影するとき、いかにもプロが撮っていますと見られない方がスムースに撮影出来る事も多いのじゃよ」
M「ひょっとして、大人の事情というやつですか?(笑)」
K「それも含めて、場の雰囲気を壊したり、過度に緊張感を高めずにすむのじゃよ。スタジオ外の公共の場では、プロカメラマンの行動は一般の人達にとっては目障り以外なにものでもないのじゃよ」
M「はぁ~今日は一番勉強になりました。一気に自分の腕が上がったような気がします……」
K「錯覚じゃよ!錯覚!!(笑)」
むーちゃんのハッタリのポイント
- ハッタリもプロカメラマンのマネジメントのひとつ。
- ハッタリのキーワードは「黒」と「重」。
- 使い古して重くてでかい三脚が一番ハッタリ効果がある。
- 黒づくめの服装をする。
- 最新機種の買ったばかりのカメラは使わない。
- カメラ同様、ストラップも古いモノを使うとハッタリ効果がある。
- 新しい機材は黒テープで巻いて年季が入ってるように見せかける。
- 逆ハッタリ効果も、必要な人には効果あり。