むーちゃん(以下M)「外で写真を撮っていると、知らない人にジロジロと見られるんですけど……」
ケンケン(以下K)「それが恥ずかしくて、カメラを買ってもなかなか外で撮ろうとしない人がいるね」
M「はい、私もその気持ちが分かる気がします。どうしてあんなに冷たい目でジロジロ見られるんでしょうか?」
K「何を撮っているのかが気になるんだろうね」
M「それだけですか?」
自分も見ている
K「そういうむーちゃんも、知らない人が写真を撮っていたら、何を撮っているのか気になって見るだろう?」
M「ああ!確かにそうですね(笑)」
K「何か写真を撮るほど珍しいモノがあるのか気になるんだよ。自分が撮られないか気になる人もいるだろうね」
M「なるほど、ケンケンも写真を撮っているとジロジロ見らるの?」
K「もちろん通りがかりのほぼ全員が何を撮っているのか見ていくよ」
M「なんだ!私だけがジロジロ見られるんじゃないんですね」
K「もちろんだよ、むーちゃんは感受性の強い年頃だからな……特に人目が気になるんだろうね。そう言うケンケンも若い頃は人目を気にしてたな……」
M「それって慣れるもんなんですか?」
写真はどうどうと撮る
K「恥ずかしいのも最初のうち、経験を積めば慣れてくると思うよ。何も悪いことをしているわけではないのでどうどうと撮ればいいのだよ」
M「えー……どうどうとですか?恥ずかしいです」
K「怪しまれないようにどうどうと撮らないと、こそこそ撮っているとますますジロジロ見られるだろう(笑)」
M「それはそうでしょうけど……」
K「むーちゃんは女の子だからそれほど怪しまれはしないだろうけど、ケンケンのようなおじさんはカメラを持ってるだけで警戒されるからな……」
M「それはかわいそう。写真を撮っていて何か言われたことありますか?」
K「たまに写真好きな人から何を撮ってるのか聞かれることがあるよ」
M「へぇーそうなんだ」
目が合ったら会釈をしよう
K「逆に会話があったほうがお互い安心するだろう?こちらが気になり見ている人と目が合ったら、無視するより軽く会釈するといいよ」
M「なるほど、私は怪しい者ではありませんってアピールですね」
K「そのとおり!警戒心が解けて相手が声を掛けやすい雰囲気もつくれるしね」
M「でも、いちいちそうしてたら撮影に集中できなくないですか?」
撮影に集中できる裏技
K「そういう時のために裏技を教えてあげよう」
M「出ました裏技(笑)教えて教えて!」
K「ケンケンが学生時代写真屋さんでバイトしてた時は、屋外撮影時には「写真」と書かれた腕章をするのがルールになっていたんだよ」
M「あ!それって修学旅行についてきたカメラマンもしていました」
K「仕事で撮影中なのが一目でわかるので、ジロジロ見られなくなるよ」
M「でも、ダサくないですか?」
K「たしかにダサイな(笑)。最近腕章でも中の文字を入れ替えられるカバータイプの物があるから、むーちゃんなら「写真部」とか「撮影中」とか「スタッフ」とかの文字に変えてみたらどうだろう?」
M「それならまだマシかもね……」
K「セーラー服に「写真部」と書かれた腕章なら、まず怪しまれることはないだろうね」
M「ケンケンはセーラー服着られないからどうするの?」
K「これまた、良いこと聞きましたね(笑)。ケンケンの経験上、そういう時は工務店や市役所のおじさんが着ているような定番の作業服を着るんだよ。色はグレーやベージュなどの目立たない色がいいな」
M「超ダサイいですね(笑)」
K「そのとおり!ダサイから完全に周りから無視されるんだよ。一目で仕事中だとわかるしね。作業服なので膝をついたり、うつぶせの撮影も汚れを気にせず出来るよ」
M「ケンケン、そこまでやるのか……」
海外では特に目立たない工夫を
K「特に海外での撮影時は、強盗にカメラを狙われないように少しでも目立たないようにカモフラージュするんだよ」
M「へぇ~どんな風にですか?」
K「まず、カメラを奪ってもお金にならないぼろいカメラに見せかけるんだよ。パーマセルの黒テープでメーカーや型番を隠したりもしてるよ」
M「それで、ケンケンのカメラはミイラのようにテープで巻かれてぼろぼろなんだね」
K「テープ剥がしてもぼろいけどね(笑)更に撮影中もカメラバックに入れずに、レジ袋の中にスーパの紙袋に入れて中身が見えないようにして、その中にカメラや交換レンズを入れて持ち歩いてるほどだよ」
M「ケンケンのカメラにはぴったりですね!(笑)」
K「それって、どういう意味?」
ケンケン直伝!上達のためのアドバイス
- カメラを買ってもなかなか外で撮ろうとしない人がいる。
- 周りの人目が気になるのは、経験を積めば慣れてくる。
- どうどうと撮らないと、逆に怪しまれる。
- こちらが気になり見ている人と目が合ったら、軽く会釈で挨拶する。
- 腕章をつけて撮影すると、周りの見る目が変わって注目度が下がる。
- 作業服を着て撮影すると、更に周りの見る目が変わって無視される。
- 海外撮影時は、防犯のために目立たない工夫をして自分と機材を守る。