カメラのタテ位置の構え方

 

むーちゃん(以下M)「デジカメでタテ位置の撮影をするとかなりの確率で手ブレしてしまうんですけど、何か良い方法はないですか?」

ケンケン(以下K)「カメラのデザインは一部を除いて昔から横位置で構えるようにデザインしてあるからね。縦位置の撮影にはそれなりに練習が必要なんだよ」

M「えー、この前ヨコ位置撮影の構え方を教えてもらってようやくマスターしたばかりなのに、今度はタテ位置撮影の練習ですか……」

タテ位置撮影用グリップがあれば便利

K「デジカメの一部には、縦位置撮影用のグリップが取り付けられるようになっているけど、残念ながらむーちゃんのカメラにはそれはないようだね」

M「えー残念!そのタテ位置撮影用のグリップを付けるとタテ位置でも撮影しやすいの?」

K「そもそも縦位置の撮影が難しいのは、シャッターの位置が一番押しやすい右上から、左上や右下に変わるのが原因なんだよ」

M「ああそうか、それで不安定な構えになってブレてしまうんですね」

K「そうじゃな、ところが縦位置撮影用のグリップを取り付けて縦位置撮影すると、ちょうどシャッターボタンの位置が右上で変わらないんだよ」

M「それは便利ですね。カタログ見てみるとバッテリーホルダーと兼用になっているタイプが多いですね」

K「残念ながらむーちゃんのカメラにはそれが無いから、縦位置撮影の正しい構え方を練習しよう」

M「また、人間三脚になるのですか?(笑)」

K「もちろんじゃ!縦位置撮影は2とおりの方法があるんじゃ。それぞれの特徴を書きだしてみよう」

カメラを左に90度回転させてシャッターボタンが左上に来る場合

  • 右利きに有利(特にプロはこの構え方をする人が多い)
  • 左手でレンズ操作が自由に出来る。
  • 特にライブビューで撮影するときは、肘をお腹に固定できて安定する。
  • 右手の肘が大きく開くので、狭い場所では不自由。

カメラを右に90度回転させてシャッターボタンが右下に来る場合

  • 左利きに有利(特に女性はこの構え方をする人が多い)
  • 左手でレンズ操作がしにくい。
  • 親指でシャッターを切るのでぶれやすい(親指は人差し指ほど繊細な動きが出来ない)

M「へぇ~こうしてみると、カメラを左に90度回転させてシャッターを左上にして撮った方がブレにくいのか……」

K「個人差もあるからね。実際に自分が構えてみて、どちらか辛くない方を選ぶと良いよ」

M辛いと言う事は、微動だにしない人間三脚になれないのでブレやすいと言う事ですね」

K「そのとおりじゃな。縦位置は特に水平・垂直の傾きに注意して撮らないと、傾いた写真になりやすいからね」

M「そのために、顔を傾けないようにファインダーを覗くんでしたね」

K「そうそうそれから横位置撮影と同じように、ファインダーを覗いて撮る時はカメラの背面にしっかり顔を押しつけるとそれだけブレにくいのじゃよ」

M「私の様に鼻の高い人は鼻が潰れてしまいます……」

K「それほどまでに鼻が高いとは見えないけどな……(笑)」

ケンケン直伝!上達のためのアドバイス

  • カメラはもともと横位置で構えるようにデザインしてある。
  • タテ位置撮影用グリップがあれば楽な姿勢で撮れる。
  • 縦位置撮影はカメラの回転方向で2とおりの方法がある。
  • 実際に構えてみて、どちらか辛くない撮り方を選ぶ。
  • 縦位置撮影は横位置撮影より写真が傾きやすいので注意。
  • ファインダーを覗いて撮る時はカメラの背面にしっかり顔を押しつける。
  • シャッターを切る瞬間は息を止めて微動だにしない。