デジカメフラッシュ

 

むーちゃん(以下M)「私のミラーレス一眼にはフラッシュが内蔵されているんですけど、いつもそれを忘れてて使った事ないんです」

ケンケン(以下K)「今はコンパクトカメラやミラーレス一眼だけでなく、高級一眼レフカメラにもフラッシュが内蔵されたモデルがあるのじゃよ」

M「この小さなフラッシュは、どういうときに使えばいいの?」

K「実はカメラに内蔵されているフラッシュは、高級デジイチでもGN(ガイドナンバー)という出力の値が10位しかないので、とても光が弱いのじゃよ」

M「つまり、光が遠くまで届かないと言う事?」

K「まあ、そう言う事じゃな。なので、あくまで補助光として使うもので、よほどISO感度を上げない限り主光源として使うのは無理なんじゃよ」

M「でも、前にISO感度の話で習ったけど、感度を上げれば上げるほど暗いところも写るけど画像にノイズが増えるんでしたよね」

K「そうなんじゃよ。だからISO感度を上げてフラッシュを主光源として使うのは、あくまで非常用と考えておいた方が良いじゃろう」

デジカメ内蔵フラッシュは補助光として使う

M「そうか、それでその「補助光」というのは何なんですか?」

K「簡単に言うと、主光源ではないので真っ暗ではない状況で明るさが足りない時に補う光なんだよ」

M「夜の屋外は使えないの?」

K「使えない事はないが、GN10だと光は計算上2~3mしか光が届かないことになるならのう……暗い部屋の中だと4畳半の部屋位で精一杯なんじゃよ」

M「なるほど……頼りないですね……」

K「でも、補助光としてはかなり活躍してくれるはずじゃよ」

M「どんなふうに使えるのか、もっと詳しく教えて!」

K「まず室内と日中屋外の2つのケースに分けて例をあげてみるぞよ」

室内でデジカメ内蔵フラッシュを使う場合

K「リビングで5~6人が集まって誕生パーティーをしてたとしよう。みんなで集合写真を撮る時に、フラッシュを使わなければどう写ると思かうな?」

M「リビングの灯りだけでは顔が少し暗いんじゃないかな……」

K「それに、普通は天井にライトが一灯だろうから、その下では顔に影が出来てしまうじゃろう。フラッシュを使うと、その影を消しながら同時に顔も明るく写すことが出来るんじゃよ」

M「あ!でも待って!そのまま写すとウサギの目になるんじゃない?」

K「むーちゃん良く覚えてたね。赤目現象については、前回はなしたとおり赤目軽減機能を使えばよいのじゃ。デジカメに付いてなければ、1カット目にフラッシュを光らせて瞳孔を閉じさせてから、2カット目の本番撮影をすると良いのじゃ」

日中屋外でデジカメ内蔵フラッシュを使う場合

K夜間ではなく、昼間や夕方まだ陽が沈まない時にフラッシュを使う事を「日中シンクロ」とか「デーライトシンクロ」と言うのじゃよ」

M「昼間でもフラッシュを使うんですか? 今まで見たことないです」

K日中でも、逆光で顔が暗くなった場合や、頭の上の太陽光で顔に影が出来るじゃろう?その時はラッシュを使う事で、顔を明るくしたり影を消すことが出来るんじゃよ」

M「へぇ~そんなことができるんですか? フラッシュ使わないともったいないですね……」

K「内蔵フラッシュをONにするだけで、後はカメラが発光量を自動的に調整してくれるのじゃよ」

M「なんかもっと難しいのかと思ってました……」

K「ただ、ここでもカメラは自分が何を撮っているのわからないから、フラッシュの光が強すぎてモデルの顔がテカったりする事が多いのじゃ」

M「その時はどうすればいいの」

フラッシュは少し弱めに設定するのがコツ

K「心配しなくても、そういう時のためにフラッシュの発光量を調整出来る機能が付いているはずじゃよ。それを調整して、フラッシュを弱めに発光させたほうが自然に写るはずじゃ」

M「便利ですね!」

K「でも便利な反面、フラッシュはとてもバッテリーを消費してしまうのじゃ。だから内蔵フラッシュを使う予定のある時は、特に予備バッテリーを忘れないようにするのじゃぞ」

M「大丈夫です!この前バッテリーについて習ってから、予備バッテリーも買っていつも持ち歩いてます」

K「さすがじゃな(笑)」

ケンケン直伝!上達のためのアドバイス

  • デジカメ内蔵フラッシュは補助光として使う。
  • デジカメ内蔵フラッシュの光は計算上2~3mしか届かない。
  • ISO感度を上げるとノイズが増えるが、デジカメ内蔵フラッシュを非常用主光源としても使える。
  • 室内ではデジカメ内蔵フラッシュをメイン光源の補助光として使用できる。
  • 屋外では日中、デジカメ内蔵フラッシュで顔の影を消すことが出来る。
  • デジカメ内蔵フラッシュは、あくまで補助光として少し弱めに使うのがコツ。
  • フラッシュはバッテリーを消費するので、予備バッテリーの用意を忘れないようにしよう。
  • フラッシュと共によく使われるストロボとは、特定のメーカーの商品名である。