何はともあれ、とりあえずJPEG

むーちゃん(以下M)「いつも何も考えずにJPEG形式で撮影していますが、それで良いのでしょうか?」

ケンケン(以下K)「JPEGは写真データを保存するためのデータ形式で、デジカメやWEBの世界は一般的じゃな。スマホのカメラからコンパクトデジカメ、ミラーレス一眼、高級一眼レフに至るまで、JPEG形式で撮影出来ないデジカメは無いと思って良いじゃろう」

M「なんだ……じゃあこのままJPEGで撮り続けていいのね?」

K「そう決めつける前に、JPEGの特徴をもう一度確認してみようか」

ファイルサイズを圧縮できる

M「あれ!JPEGだけじゃダメなのかな?」

KJPEGの特徴は何と言っても、画像を圧縮してファイルサイズを軽くできる事じゃな」

M「圧縮って、布団圧縮機のように小さく出来るの?」

K「まあ、そう考えても良いじゃろう(笑)仕舞うときはコンパクトにして、袋から出して使うときは元の大きさになるのじゃ」

JPEGのジレンマ

M「それは便利じゃないですか!」

K「ただし良いことだけではなく、大きく圧縮してファイルサイズを軽くするほど画質が悪くなるのじゃな」

M「へぇ、そうなの?」

K反対に画質を落としたくなくて圧縮を控えると、今度はファイルサイズが重くなる

M「なんだ、いいとこだらけじゃ無いんですね」

K「これをJPEGのジレンマというのじゃが、さらに悪いことに圧縮して劣化した部分は二度と元にはもどらないのじゃよ」

M「そう聞くと、いつもJPEGで撮る事が良いとは限りませんね」

K「もちろん、JPEGにも良いところがあるので、これだけ汎用性が高く使われているのじゃが……JPEGの長所と短所と注意点をまとめてみよう」

JPEGの長所

  • RAWの様に現像しなくても良い(つまり、現像ソフトもパソコンも必要ない)
  • ファイルサイズが軽くて済む
  • 撮影後の記録メディアへの書き込みが早く、データの転送も早い。

JPEGの欠点

  • 圧縮するので画質が劣化する(劣化した部分は元には戻せない)
  • 撮影後の補正と加工に限界がある。

JPEGの注意点

  • 少しでもカメラの画質を落としたくなければ、「高画質モード(Fine等)」で撮る。
  • パソコンなどでJEGデータ開いては上書きすると、その度に画像の劣化が繰り返される。

M「なるほど……最後の画像の劣化が繰り返されるというのはどういう事?」

K「コピー機でコピーした紙を更にコピーしてどんどん画質が悪くなるのと同じじゃよ。JPEGJPEGで上書きするのは劣化した画像を更に劣化させていることになるのじゃ」

M「そういうことなんですね」

K少しでも画質の劣化を抑えたければ、圧縮率の低い高画質モード(Fine等)で撮ることじゃな」

M「そうします。それで、このままJPEGで撮り続けてもいいのかな?」

K初心者のうちはJPEGで撮って、そのうち画質に物足りなく頃にはRAWで撮って現像を勉強してみるのが良いじゃろう」

ケンケン直伝!上達のためのアドバイス

  • JPEGとは、写真データを保存するための汎用性の高いデータ形式。
  • JPEG形式で撮影出来ないデジカメは無い。(おそらく……)
  • JPEGの特徴は、画像を圧縮してファイルサイズを軽くできる事。
  • JPEGは「画質」と「ファイルサイズ」のジレンマである。
  • JPEG圧縮で劣化した部分は二度と元にはもどらない。
  • JPEGは、圧縮率の低い「高画質モード(Fine等)」で撮るのがお勧め。