レンズ保護フィルター等のレンズプロテクターは保険!
むーちゃん(以下M)「写真部の部員の何人かは、レンズ保護フィルターというフィルターを付けていますが、これは付けた方がいいのかな?」
ケンケン(以下K)「これは保険のようなフィルターだからな……ワシは今まで一度も付けたことがないのじゃが」
M「そう言うと思った(笑)ケンケンはキズとか汚れとか気にしない人だからな……」
K「確かにレンズの前玉はキズや汚れが付きやすいけど、ワシはプロテクトフィルターどころかレンズキャップもしないままじゃよ」
M「ええ!それで今までレンズに傷付いたことないの?」
K「それが30年以上の経験で一度もないのじゃ。ただしレンズフードは外さずに付けっぱなしなので傷だらけじゃがな……」
M「そうか!レンズフードがレンズの前玉を守ってくれてるのか……」
K「そうじゃな。汚れは拭けば取れるのじゃ」
M「それがレンズフィルターを付けない理由なの?」
たかが一枚、されど一枚
K「レンズの前にレンズ保護フィルターのような光学系を増やしたくないのじゃ」
M「たった1枚の透明ガラスでもダメなの?」
K「前に話した様にレンズの前玉にはゴーストやフレアが出ないようにコストをかけてマルチコーティングがしてるのじゃが……」
M「ああ!フィルターつけるとそれが前面になるからゴーストやフレアが出やすくなるの?」
K「そう言うことじゃよ。最近はマルチコーティングを施したレンズフィルターもあるのじゃがな……」
M「???……あるけど、それがダメなの?」
K「値段が高いのじゃ!」
M「なんだ(笑)結局ケチなだけじゃない!」
ケチでない!フィルター代は次のレンズの貯金に
K「ケチとは何じゃ!レンズ保護フィルターを買うお金は、次に買うレンズの貯金に回すだけなのじゃ」
M「確かにそれもお利口さんなお金の使い方ですね」
K「レンズと言うのは一枚でも減らして作るのが理想なのじゃよ。いくら濁りのない透明度の高いレンズをつくっても、屈折率の違いからレンズと空気の境界面で4%から5%の光が反射されてしまうのじゃ」
M「でも実際レンズの中には、たくさんレンズが中に入ってるじゃないですか」
K「そうしないとたくさんある収差が補正できないからじゃよ。あれでも補正しながら最低限の枚数に抑えてあるのじゃ」
M「なるほど、これまた収差の補正と透過率とのジレンマですね」
K「そうなじゃな。だからわざわざ自らレンズフィルターを付けて光学系を増やさないのが、ワシの流儀なのじゃ」
M「そんなに格好つけて、レンズにキズが付いたらレンズ保護フィルターを付けておけば良かったと後悔するんじゃないの?(笑)」
K「そこじゃよ!そこ!だから最初にワシはレンズプロテクトフィルターは保険だと言ったのじゃ」
画質と保険のジレンマorケチ
M「なるほど……これまた画質を取るか保険を取るかのジレンマですね(笑)」
K「ワシは長年付けない経験から今更付ける気がしないのじゃが、レンズのキズが気になる人は付けた方が安心なのじゃよ」
M「確かにキズが怖くて写真を撮るのがおっくうになるのだけはイヤですね」
K「そうじゃよ。趣味の写真は楽しむのが目的じゃからな。自分の好きなデジカメライフスタイルで行けばよいのじゃ」
M「じゃあ私はレンズ保護のためにレンズフィルターを付けることにします」
K「うんうん、どうせ付けるならMC(マルチコーティング)」の最高級にするのじゃ!」
M「私が学生でそんなにお金持ってないの知ってて意地悪だなぁ(笑)レンズキャップくらい面倒くさがらずにしなさいよ」
結局むーちゃんはレンズ保護フィルターを付けることにしました。
- レンズフィルターはレンズ保護のためのフィルターです。
- このようなフィルターは「常用フィルター」と呼ばれています。
- レンズのキズよりも、フィルターで光学系が増えるのを嫌がる人もいます。
- レンズが傷付くのを恐れて、保険として保護フィルターを付ける人もいます。
- 要は人それぞれ安心してデジカメライフが楽しめる環境をつくればいいんです。
- と言う事で、私はレンズ保護フィルターを付けることに決定!
- ちなみにケンケンのレンズが傷付いても自業自得ってやつです(笑)