撮影モード「AUTO(全自動)」に飽きたら
むーちゃん(以下M)「デジカメを買った頃は、ケンケンに言われたとおりに撮影モードは「AUTO(全自動)」で撮っていたのですが……」
ケンケン(以下K)「何か問題でもあったのかな?」
M「シャッターを押すだけでは、何のためにデジイチを買ったのかと思い始めて……」
K「だったら、次のステップへ進むのじゃ」
M「次のステップって?」
K「「ネオPモード」じゃよ(笑)」
M「え?だって、カメ吉には撮影モードが「P(プログラム)」「A(絞り優先)」「T(シャッター速度優先)」「M(マニュアル)」の4つしかないけど……」
K「それはそうじゃろう(笑)「ネオPモード」はケンケンの名付けたスペシャル撮影モードなのじゃよ」
M「はぁ?なんですか?それ(笑)」
K「「ネオPモード」の設定方法は次の3ステップじゃよ」
「ネオPモード」の設定方法
- 撮影モードを「P(プログラム)」に設定
- ISO感度を「オート」に設定
- ホワイトバランスを「オート」に設定
M「うーーーん、これって「AUTO(全自動)」モードと何が違うの?」
K「むーちゃんには難しいかもしれんが、実は大きな違いがあるのじゃよ。表を見てごらん!」
M「ん?内蔵フラッシュ?」
K「そこじゃないでしょう(笑)「露出補正」じゃよ」
「ネオPモード」と「AUTO(全自動)モード」の最大の違いは「露出補正」
M「あ!本当だ」
K「「ネオPモード」の設定にすると「露出補正」の出来る「AUTO(全自動)モード」に、限りなく近くなるのじゃ」
M「確かに、これは凄い発見かも(笑)」
K「「P(プログラム)モード」の利点と、「AUTO(全自動)モード」の利点と良いとこ取りなのじゃ」
M「たしかに「ネオPモード」の設定では「AUTO(全自動)モード」では出来なかった「露出補正」が出来るのが画期的ですが、「P(プログラム)モード」よりも良い点って何ですか?」
K「そう来ると思ったわい(笑)ただの「P(プログラム)モード」よりも以下の点が有利なのじゃ」
「ISO感度」設定自動化のメリット
- 初心者には、周りの照度で「ISO感度」を決めるのは至難の業。
- 頻繁に場所を移動して、周りの明るさがコロコロ変わる時には特に楽ちん。
- 意外と多い「ISO感度」設定の戻し忘れを防いでくれる。
- ズームレンズの焦点距離に応じて、手ブレをしない感度に自動設定してくれる優れモノ。
- 被写体の動きを感知して、被写体ブレをしない感度に自動設定してくれるモノもある。
- 気になるノイズを上げないために「ISO感度」の上限も設定できる。
M「うんうん、なかなかのお利口さんですね」
K「「ISO感度」というのは、経験者でも「晴天の屋外はISO100、曇天や室内はISO400」など大まかな値しか判断できないからね」
M「なるほど……中程の「ズームレンズの焦点距離に応じて、手ブレをしない感度に自動設定」ってなんですか?」
K「これは、ズームレンズの焦点距離をカメラが知って、望遠になるほど「ISO感度」を上げて早いシャッター速度が切れる様にしてくれるのじゃよ」
M「へぇ~便利!カメラによっては、被写体の動きを感知して被写体ブレを防いでくれる機能もあるんですね」
K「むーちゃんのカメ吉にも、その機能は付いているはずじゃぞ」
M「やった!今まで、知りませんでした」
K「さて、次は「ホワイトバランス(WB)」についてじゃ」
「ホワイトバランス」設定自動化のメリット
- 光源の種類ごとに色補正してくれる。
- 光源による色かぶりを防いでくれる。
- 2つ以上の異なる光源が画面内のある時は特に便利。
M「うんうん、確かにたくさんの光源がある場所での設定は、オートでないと無理っぽいですね」
K「屋内の撮影では、蛍光灯と電灯の両方点いている所は意外と多いのじゃよ」
M「なんだか私は、もうずっと「ネオPモード」1本で良いような気がしてきました(笑)」
K「それから、同時にRAWデータでも記録しておくと、「ホワイトバランス」だけは現像時に変えることが出来るので便利じゃぞ」
M「それは良いこと聞きました。ジャンケンの遅出しみたいで素敵です(笑)」
K「「AUTO(全自動)」が物足りなくなって来たように、いずれむーちゃんも「ネオPモード」が物足りなくなる日が来るはずじゃぞ」
むーちゃんも気に入った「ネオPモード」のまとめ
- 「AUTO(全自動)モード」に飽きたら「ネオPモード」。
- 「Pモード」に「ISO感度」と「ホワイトバランス」をオートにするだけの簡単設定。
- 「ネオPモード」は、露出補正ができる「AUTO(全自動)モード」とも言える。
- 特にISO感度設定自動化のメリットは大きい。
- 2つ以上の異なる光源があるときは、迷わずホワイトバランスを自動設定にしよう。
- RAWデータで記録すれば、ホワイトバランスは撮影後にも変えることができる。