むーちゃん(以下M)「ケンケン大変!」
ケンケン(以下K)「むーちゃん、そんなに慌ててどうした?」
M「撮影していたら、いきなりシャッターが押せなくなったんです!」
K「まあ、落ち着くのじゃ。押せなくなったというか、シャッターが切れなくなったんだろう?」
M「撮影できなくなったんです!」
シャッターは押さずに切る
K「シャッターは確かに押して撮るモノだけど、「押す」ではなく「切る」と表現するのじゃよ」
M「そんな事より、さっきあのラッキーキャットに再会して、今度こそは撮り逃さないようにと上手く撮っていたつもりなんですけど……いきなりシャッターが押せなくなったんです」
K「だから、シャッターは「押す」ではなく「切る」だってば(笑)」
M「ついこの前ケンケン教えてもらった、シャッターチャンスを逃さないやり方通りにしてたのに……」
K「何カットかは撮れたのかな?」
M「はい、最初の何十枚かは撮れたと思います」
K「なるほど……むーちゃんラッキーキャットを撮るとき、今度こそは逃すまいと連写しておったんじゃろう?」
M「動きが速くて直ぐにいなくなるので、そうです……なんでわかるんですか?」
K「それは、むーちゃんが連写しすぎてカメラがパンクしたのじゃよ」
M「パンクって?タイヤじゃないのに……」
連写は必要以上しすぎない
K「たくさん連写すると、その時連写したたくさんの写真データをカメラ内の記録メディアに書き込むのを待たなくてはならないのじゃよ」
M「ええ!そんな~待ってる間シャッターが押す、ではなくて切れなくなるんですか?」
K「ある程度までの枚数は、カメラ本体のメモリーに瞬時に溜めておき、そのから時間のかかる記録メディアに書き込むようになっていいるのじゃ」
M「じゃあどうして、さっきは撮れなくなったの?」
K「むーちゃんが連写しすぎてカメラ本体のメモリーが一杯になったんじゃよ。その時はカメラが「ちょっと待って!」とストップをかけたんじゃな」
M「それで、シャッターが切れなくなったのか……」
K「試しに今シャッター押してみなされ」
M「シャッターは押すじゃなくて切るでしょう?(笑)」
K「すまんすまん!」
M「あ!切れた!」
K「やはり、連写のし過ぎが原因だったようじゃな(笑)」
M「こういう時って待つしかないんですか?待ってる間にシャッターチャンスを逃しそうで……」
書き込み速度が速い記録メディアを利用する
K「必要以上に連写をしないことが基本じゃが、書き込み速度の速い記録メディアに買い換えるという方法もあるのじゃよ」
M「え!そんなのがあるんですか?」
K「すこし価格が高くなるけど、それなりの効果はあるはずじゃ」
M「今度お小遣いがたまったら買い換えます」
K「連写したいならそれが良いじゃろう。そして、今の記録メディアは予備として持っていると良いのじゃ」
M「聞いて良かった~これでもうシャッターが切れなくなることはないですね」
K「いや、まだまだ可能性はあるのじゃ」
M「ええ!、あだあるの?どんなんですか?」
ピントが合うまでシャッターが切れない
K「ピントが合わない時だよ。初期設定でピントが合わないとシャッターが切れない設定になっているカメラは多いのじゃ」
M「だって今のカメラってオートフォーカスでしょう?」
K「オートフォーカスだからって、いかなる時もピントが合うわけではないのじゃよ。だからむーちゃんのカメラもマニュアルでピントを合わせられるようになっているじゃろう?」
M「ああ、これってそういう時のために使うのか……」
K「意図的にピンぼけの写真を撮る時は、ピントが合わなくてもシャッターが切れる設定にすればいいけど、そういう機会はそうそう無いじゃろう?」
M「私の中では考えられないですね」
K「じゃあ、今の設定のままで、マニュアルでピントを合わせてシャッターを切るようにしてみるのじゃ」
M「ええ~面倒くさいですね」
K「それが嫌なら、少し構図を変えてみるだけピントが合うことが多いので、それも試して見ると良いのじゃ」
M「はーい、そうします。まだ原因ってありますか?」
K「シャッターが切れなくなる原因は、大体が今言った連写のし過ぎと、ピントが合ってないの2つだけど……」
M「え!、あだある?」
カメラボディーでなく、レンズが不調なときもある
K「それでもシャッターが切れないときは、一度レンズを外して再度取り付けてみるのじゃ。その時他のレンズも持っていたら、そのレンズに交換してみるとなお良いのじゃ」
M「そうなんですね」
K「以外とレンズの故障も考えられるからのう」
M「なるほど……そうか」
K「まさか、むーちゃん。バッテリーが上がってシャッターが切れなくなった時に、カメラが壊れたと慌てたことはないだろうね?」
M「え!!いや!ないです……というか、ないことにしておきます(笑)」
むーちゃんのシャッターが切れなくなった時のアドバイス
- シャッターは「押す」ではなく「切る」と表現する。
- 連写は必要以上しすぎない。
- 連写が多いとカメラの内部メモリーがいっぱいになり、空くまでシャッターが切れない。
- 書き込み速度が速い記録メディアを利用すると、メモリー空きの待ち時間が短縮できる。
- カメラの設定により、ピントが合うまでシャッターが切れない事が多い。
- オートフォーカスでピントが合わないときは、マニュアルフォーカスで挑戦する。
- カメラの設定を変えれば、ピントが合わなくても押せばシャッターが切れる。
- 直らないときはカメラボディーだけでなく、レンズを付け替えてレンズの具合も確かめてみる。
- デジカメは、バッテリーが切れたらシャッターも切れない。