むーちゃん(以下M)「カメラを買ったとき、何冊も印刷物が付いてきたんですけど、これって捨てても大丈夫なんでしょうか?」
ケンケン(以下K)「捨てて良いモノとダメなモノがあるから注意した方がいいよね」
M「例えば?」
K「カタログや案内書はともかく、取扱説明書は捨ててはダメだよ」
取扱説明書は捨てないで!
M「取扱説明書が一番かさばって邪魔なんですけど……それに捨てても今はネットからダウンロード出来るんでしょう?」
K「確かに、今は最初から取扱説明書が付属してなくて、ネットからダウンロードして読んでくださいというメーカーもあるからな……でも、むーちゃん、取扱説明書が同梱されてたのなら、それをいつも手元に置いておいた方が便利なんじゃよ」
M「えーそれって面倒!てっか、それ以前に取扱説明書って読まないとダメなんですか?」
K「今のカメラは電子機器だからな……フィルム時代のカメラと違い、取扱説明書は必ず熟読しないと使いこなせないだろうね」
M「ええ~面倒ですね」
K「むーちゃんの様な初心者は特に取扱説明書を熟読しないと、電源を入れてAモードでシャッターを押すだけの撮影しか出来ないだろう?」
M「よくわかりますね~(笑)今の私はまさしくそうです……」
K「それだとスマホの撮影と何も変わらないぞ。せっかく一眼レフを買ったのにもったい無い話じゃな」
M「写真部の部室にある写真雑誌は良く読んでるんだけどな~」
K「参考書の類と取扱説明書は全く別物だからな~取扱説明書はむーちゃんの使っているカメラ(カメ吉)に特化したマニュアルだよ」
M「それってどういう事ですか?」
K「同じカメラでも、メーカーと機種により各部名称や操作方法がばらばらなんだよ。同じ人間でも国によって言葉と習慣がが違うようなものだよね」
M「なるほど……カメ吉とコミュニケーションを取るために辞書のようなモノですね」
取扱説明書はいつもカメラの側に置く
K「そうじゃな、だから慣れるまでは辞書のようにカメラと共に持ち歩くのがベストなのじゃやよ」
M「でも、それって移動にかさばるじゃないですか?」
K「それが不満なら、PDF版の取扱説明書をiPhoneやiPadやKindle等のモバイル機器に入れて持ち歩くと良いだろうね。その都度ネットで調べても良いけど、撮影現場がいつもネット環境に恵まれてるとは限らないからな」
M「あ!そうか、その手がありますね」
K「取扱説明書は大体の場合、クイックガイドと完全マニュアルの2つ付いてくることが多いが、持ち歩くのは完全マニュアルだけでいいんだよ」
M「はーい、少し読む気が出て来ましたけど、1ページ目から最後まで読んでいくのはやはり気が引けます……」
取扱説明書の正しい見方
K「取扱説明書の見方にも、ちょっとしたコツがあるんじゃよ」
M「えーそんなのあるなら早く教えてよ!」
K「買って直ぐに使いたいなら「クイックガイド」をまず読みなさい」
M「それはイラストばかりだったので、直ぐに見てもう覚えてます」
K「取扱説明書が一番必要になるのは、使い方がわからない時だろうな~その時は「目次の機能説明」から探ると便利じゃよ」
M「あ~なるほど……でも、その時知らない言葉が出て来たらどうするの?」
K「知らない用語は、取扱説明書巻末の「索引」から引くと便利じゃよ」
M「それこそ、辞書的な使い方ですね。でも言葉そのものが思い浮かばないときは?ほら!こういうボタン類はたくさん付いてて私に言わせれば全部ボタンなんですけど……(笑)」
K「そういうスイッチやボタンの名前がわからないときは、取扱説明書の最初の方に載っている「名称ガイド」を見てごらん。イラスト入りで全ての名称が載っているはず」
M「あ~本当だ」
K「この名称もメーカーや機種ごとに違うから、自分のカメラの名称は覚えておかないと、誰かに質問するときも話が噛み合わなくなってしまうのじゃよ」
M「そうか……頭に入れないといけないことがたくさんあるんですね」
取扱説明書を読んでパワーアップ!
K「取扱説明書を読むのも、結局は自分のカメラに自分の感動をスムースに伝えることが出来るようになるためなんだよ」
M「カメ吉と上手くやって行くにはそれなりに努力も必要なんですね」
K「でも、取扱説明書を良く読んで1つでも多くの機能を使いこなるようになれば、それだけ自分の感動をカメラを通して正確に伝えられるようになると言うことなんだよ」
M「何だか今日はいい話でしたね~眠くなりました」
K「なんじゃそりゃ(笑)」
ケンケン直伝!上達のためのアドバイス
- 取扱説明書は捨ててはダメ。
- デジカメは取扱説明書を熟読しないと使いこなせない。
- 参考書の類と取扱説明書は全く別物である。
- 取扱説明書は自分のカメラに特化したマニュアル。
- 取扱説明書はカメラと共に持ち歩くのがベスト。
- 印刷の取扱説明書がかさばるなら、PDF版をモバイル機器に入れて持ち歩く。
- 買って直ぐに使いたいなら「クイックガイド」を見る。
- 使い方がわからない時は、取扱説明書目次の機能説明から探る。
- 知らない用語は、取扱説明書の巻末索引から引く。
- スイッチやボタンの名前がわからない時は、取扱説明書最初の名称ガイドを見る。
- 最終的には、取扱説明書がなくてもカメラに自分の思いを伝えられるようになろう。