ケンケン(以下K)「むーちゃんは、三脚やフラッシュの使用が禁止されている場所が以外と多いのを知っていたかい?」
むーちゃん(以下M)「そういえば、私のお気に入りのテーマパークもそうですね。三脚もダメ!フラッシュもダメ!ってどういう事ですか?」
K「フラッシュは、暗い場所で光ると照明効果が台無しになることはわかるよね」
M「あー、よく記者会見とかでフラッシュの光の洪水を見たことがあります」
K「ショーやイベントで同じ状況になったら、大変な事になってしまうよね」
M「うんうん」
K「次に三脚についてだけど、多くの人が集まる場所で三脚を立てるとどうなると思う?」
M「広げた脚につまずいてしまいますね」
K「そうだね、とても危険だよね。それ以外にも、一人で広い場所を陣取ることにもなるね」
M「花火大会やお花見の会場で、1人なのにブルーシートをたくさん広げて場所を取ってる人と同じですね」
K「そのとおり!むーちゃん良いこと言うね」
M「たくさんの人が三脚を立てると、会場に入りきれない人がたくさん出て来ますね」
K「そればかりか、三脚はカメラを目の高さまで持ち上げたままの状態が続くので、後ろの人からは前が見えにくくなるんだよ」
M「そんなに迷惑なのに、どうして三脚を使うのですか?」
三脚はただの迷惑モノではないのだ
K「カメラを長時間決めた位置に固定するためだよ」
M「え?そんな必要があるんですか?」
K「一番わかりやすいのはビデオを撮るときかな……手持ちで撮っていると重くて手が震えてくるだろう?」
M「あーそれで、うちのお父さんが撮るビデオは映像が揺れっぱなしなんですね」
K「長い時間揺れる映像を見ていると、映像酔いして気分が悪くなることもあるだろう?」
M「はい、何度かあります。気分が悪くなって、せっかくの文化祭のビデオが半分も観れませんでした」
K「ビデオカメラを三脚に固定して撮影すると、この揺れが無くなるんだよ」
M「なるほど……そう言うことか。でもカメラも三脚に固定する必要があるんですか?」
三脚は手ブレを防いでくれる
K「時と場合によっては、カメラを固定しないと撮れない写真もあるんだよ」
M「私は三脚を持ってないけど、ちゃんと写真撮れてますよ~ほら!昨日学校の帰りに撮った写真見てみて」
K「むーちゃんが夕方撮ったこの写真よく見てごらん、この看板の文字とか……」
M「あ!文字が少しダブって写ってる」
K「こういうのを「手ブレ」と言うんだよ。夕方の薄暗い時間だと、人間と同じでカメラも長く見つめないと写らないんだよ」
M「そう言えばこの写真を撮ったときはカメラの瞬きの時間がいつもより長く感じました。「カシャ」じゃなくて「カッシャーン」って感じです」
K「その「カッシャーン」の間にカメラのシャッターが開いているんだ。しっかり構えたつもりのカメラがほんのちょっと動いてしまって、ブレた写真になってしまったんだよ」
M「ほんのちょっとでも、これだけ写真がブレてしまうんですね」
K「こういう写真は「手ブレ写真」と呼ばれて失敗作の一つとされてるね」
M「うーーーー残念!」
三脚がないと撮れない写真もあるのだ
K「星空の写真を撮る時なんか特に暗いから、カメラは長い時間星を見つめるんだよ。だから天体写真は三脚は無しでは撮れない写真なんだよ」
M「なんだかわかる気がします」
K「三脚は、望遠レンズによる正確なフレーミングやブレ防止、建築写真の正確な垂直ラインを出すためとか、難しい写真にも必要なんだよ」
M「ZZZZZZZ」
K「むーちゃんは話が難しくなると居眠りしちゃんだね(笑)」
ケンケン直伝!上達のためのアドバイス
- 三脚やフラッシュの使用が禁止されている場所に注意。
- 狭い場所や混む場所では三脚の使用は控えよう。
- 三脚はカメラを長時間決めた位置に固定するために使用する。
- 時と場合によっては、カメラを固定しないと撮れない写真もある。
- 暗い場所での撮影は、積極的に三脚を使用して「手ブレ写真」を防ごう。
- 正確な構図をつくるためにも三脚を活用しよう。